櫻ノ海 ―最終章― 櫻ノ海-cherry blossom- 第漆話 -終わりの始まり、始まりの終わり-。 そう、まるで夢の中のようなのだ。 途切れ途切れの記憶が蘇っては泡沫のようにぱちんと弾けて霧散する。 いつからこの牢獄のような現実に囚われていたのだろうか? …
櫻ノ海 ―陸章― 櫻華-オウカ- 第陸話 終極。-そして始まる-。 ひらりひらりと何処からともなく、雪のように白い櫻の花が一片舞い落ちてきた。それを非常にけだるく視界に捕らえながら竹筒に入った酒の最後の一滴を口内に滴らせた。 四日。 そう、この森に…
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