ledcannon’s diary

美作古書店

2020-12-27から1日間の記事一覧

櫻ノ海 一章

櫻ノ海 -壱章- 覚醒-ネムルモノ- 三枝 俊也篇 第壱話 皆川と愉快な仲間たち。 ≪不幸なんてものは自分から抱きかかえるよりも先に、向こうから歩いてくるものだ≫ 僕が何をしたと言うのだ、まったく。 シャワーを浴び、部屋に戻ると妹の真夜が仁王立ちで僕…

櫻ノ海 序章

櫻ノ海 -序章- 童歌-ワラベウタ- 2006年。平成18年。昭和の時代も遠く成りつつあった、あの時代に確かに僕達は生きていた。 三枝 俊也篇 冬もどこかにその姿も潜め、久々に春らしく晴れ渡った空。心地好い日差しが降り注ぐ四月の午前中。 俗世の喧騒を忘…