幸いながら、僕は生まれてこの方故郷を離れたことが無い。
離れたことが無いというのは少し語弊があるが、生活の主体をずっと北陸に置いておる。
生まれ育った町、変わっていく風景。そんなこんなをこの目で見て触れて、生活を続けている。
友人たちの顔ぶれもそんなに変わらず、中には三十年来の友人もいる。
有難いことだ。
田舎という事もあり、被写体に困る事もない。
休日の朝、少し早めに起きれれば、庭から神々しい立山連峰を拝む事もできる。
故郷は僕を育み、成長させてくれた。
いつか、恩返しが出来れば、と思いながら今日もシャッターを切る。